miscellaneous

Blues for Memo

デヴィッド・マレイの新譜を、買ってみた。 この人のアルバムについては、ジェリ・アレンとの共演や、しばしば紹介されるLoversを除けば、さほど熱心に聴いてきたわけではない。そんななか、ストリーミング・サーヴィスでたまたま耳にして気に入ったので購入…

Convergence

ヴィヴラフォン奏者ウォーレン・ウルフ(Warren Wolf)の、この6月にリリースしたジャズ・アルバム。バックは、ベースにC. マクブライド、ピアノにB. メルドー、ギターにJ. スコフィールド。すごいですね。すごいメンツで、みなそれぞれのスタイルで演奏して…

コミュニケーションのあまりぱっとしない能力について

最近では、「コミュニケーション能力」というものが、様々なところで求められている。たとえばこの能力は、国の教育政策のなかで大学生に求められる能力として位置づけられている。また、受験や就職活動をしようという人たちは、いやでもこの言葉を意識せざ…

お知らせ

私の博士学位請求論文について、公開審査会の日程が決まりましたので、お知らせします。 日時:2012年7月31日(火)14時30分〜16時30分 場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎433番教室 学位請求者:浦野 茂 論文題目:「人間・社会科学の実践をめぐる方法…

残り物

これまでの原稿をまとめる仕事をしていたら、すでに刊行された論文の続きにあたるものが出てきた。ほんらいであれば、この続きを書き終えて刊行すべきだったのだろう。けれどもそれができず、「作業中」フォルダの中に入っていた。 これに気づいて、さてどう…

実践の中のジェンダー

小宮友根, 2011『実践の中のジェンダー:法システムの社会学的記述』新曜社.実践の中のジェンダー?法システムの社会学的記述作者: 小宮友根出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2011/09/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (29件) …

社会性の障害?

R. ウィングらによると、自閉症スペクトラムの主要な障害の一つとして「社会性の障害」がある(その他に「コミュニケーションの障害」と「想像力の障害」)。この社会性の障害というのは、どう考えたらよいのだろうか、少し疑問がある。それをきわめてラフに…

Live: Complete friday night sets

最近あまりに聞くものがなく(気に入ったものという意味ですが。何を聞いたらよいのでしょう)、とても遅まきながら、こちらをダウンロードして聞いてみる。 http://www.nonesuch.com/albums/complete-friday-night-sets-mp3s-nonesuch-store-exclusive すで…

Black Dub

一応、Black Dubのデビュー・アルバムが届く。メンツはD. ラノア、B. ブレイド、D. ジョンソン、T. ホィットリー。リズム隊を中心にすごいメンツですね。 ところで、ボーカルのホィットリーがすこし細めの強い声を出すこともあってなのか、ラノアのものにし…

曖昧な印象

名古屋城二の丸広場に、池田亮司のインスタレーション「スペクトラ・ナゴヤ」を観にいく。 青白い大量のサーチライトが上空の彼方の焦点に向けられている。四方からは、サーチライトを囲むいくつかのスピーカーから微妙に共鳴する電子音が流されており、その…

いつから

あいちトリエンナーレ2010で、栄の愛知県立美術館会場にむかう。 意外だったのが子連れの多さで、とくに草間彌生のいくつかの作品にはその水玉のごとく人びとが群れ集っているのに驚く。もちろん自分もその一人だったのだが、いつから草間彌生はこのような親…

胡蝶蘭、今年も

そう言えば、その存在を長らく忘れていた胡蝶蘭。何もしないでベランダの日陰に放っておいたら、いつの間にか今年も咲いてのに気づいたのが約一月前。花はほとんど落ちていますが、一応、記念に。

抵抗感なしには呼べない名字のような

今日は午後より大学の居室へ。 久しぶりに掃除をしたり、必要な論文いくつかを探し出したり。 そのなかで目についたある論文。そう言えば重要だったんだ、とゆっくりと読みすすめていく。 いくぶん会話分析よりになされたけれども無視のできない重要な先行研…

最近はあちこち、病院や保健所に挨拶に行くことが多い。おもに自分の調査だったり、学生の調査の依頼だったりするが、そんなとき、どことなくアレって感じで投げられる視線が気になる。某メディア露出のせいか、それとも過剰な自意識のせいなのか。 それはと…

暑いですね

今さらながらですが、でもどことなく湿気がなく少しはすごしやすくなってきたような気がします(津は)。街の明暗もはっきりしてきたしね。 さて今日は、調査依頼の帰りに立ち寄った伊勢にて、伊勢うどんと赤福氷をいただいてきました。うどんといえば同居人…

Mama Rosa

B. ブレイドのドラムってなんか突っかかる感じでどうなんでしょと気になりだして、ここ10日ほど旧譜をぱらぱらと聴きなおしてみた。近いところではW.ショーターやフェロウシップのアルバムだったり、古くはJ.レッドマンのものや、ロックではD. ラノアのもの…

Trixie Whitley

Trixie WhitleyとBrian Blade、Daniel Lanoisによる"I'd Rather Go Blind"を聴く(http://www.daniellanois.com/)。 Trixieについてはどんな人かまったく知らなかったのですが、ラノアによるウェブページ上で視聴できるビデオを見たとたん、この曲が気に入…

胡蝶蘭

まさか今年も咲くなどとは期待していなかったので、記念の一枚。なんで咲いたのだろう、なにがよかったのだろう、などと自問しております....。

Ahmadinejad speech

アフマディネジャド・イラン大統領。世界人種差別撤廃会議の再検討会議(於ジュネーブ、4月20日開会)において、イスラエル政府を"totally racist government"と非難。 演説の全文:http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8010747.stm またこの会議の文書…

回顧的な...

おきまり的に近所の図書館へ。 CDを聴いたり雑誌を眺めるのにkをむりやり付き合わせる。急にThe Policeが聴きたくなり、Synchronicityをカウンターに持っていって視聴の手続きをする。じつはこのアルバムは、自宅にもあるのだけれど、じつに20年以上も聴いて…

Darnton, R., 2009

Darnton, R., "La bibliothèque universelle, de Voltaire à Google," Le Monde diplomatique, Mars.=2009, 逸見龍生訳「グーグル・ブック検索は啓蒙の夢の実現か?」『ル・モンド・デュプロマティーク』3月号. 原文URL http://www.monde-diplomatique.fr/20…

Darwin at 200

The New York Review of Booksも、ダーウィンに関連しているこれまでの書評をいくつか再掲示していますね(http://www.nybooks.com/)。

牧野植物園

年末年始は、例によって暖かな高知で過ごす。前回の滞在はほとんど仕事ばかりしていたが、今回は何とか仕事を年末に終え、ゆっくりと過ごすことができた。そんなわけで念願の高知県立牧野富太郎植物園へ、姪二人やらなんやらを引き連れ、大挙して押しかける…

いろいろと

この10月半ば以降、まともに活字を読むことができていない。研究資料や新書はもちろん、新聞記事や新聞土曜版の温泉記事まで、ぜんぜん読むことができない。 おやっと気になった記事を読み始めても、一段落で目は脇に逸れていく。ちょうど眠さで視線が泳いで…

牛たんの行列

22日より仙台にて過ごす。別に仙台で食べなければならないわけではないのだが、せっかくなのでいろんなところで牛タンの列に並び、食べてみる。 まず22日はある資格の連絡責任者会議へ。なんてこともなく終わり、会場からはすぐに逃げ出す。駅ビルB1の牛たん…

レヴィ=ストロース 生誕100年

復刊や近刊、シンポジウムなどが目白押しですね。 みすず書房ウェブ・ページ(http://www.msz.co.jp/news/topics/Levi-Strauss100.html) 以下は、個人的な話し。 大学院入試の勉強をしていたころ、僕はレヴィ=ストロースのRace et histoireを、訳書を隣に…

Night Dreamer

ここのところ、W. ショーター特集ということで聴いています。今回はNight Dreamer。これは家にはなかったので買ってきました。なんといっても表題曲が良いですね。硬質できらびやかなM. タイナーのピアノって好みではないのですが、この曲にはあっているよう…

Speak No Evil

以下、いろんなところで言われてきたこと。今さら、という感じではある。しかし、やはり僕も同じようにしか書けない。 なにかしっくりこない、というのがこの人の楽曲についてのこれまでの印象だった。60年代後半のマイルズのバンドでもそうなんだけれど、こ…

ストライク、ボール

内田隆三, 2007『ベースボールの夢』岩波書店. ベールボールにまつわるアメリカ起源神話を、産業社会へと変動していく19世紀から20世紀初頭アメリカ社会による夢として記述していく。手並みはいつものように、まねのできない著者ならではのもの。 本題から外…

ダーウィンのジレンマを解く

Kirschner, M. W. & Gerhart, J. C., 2005, The Plausibility of Life: Resolving Darwin's Dilemma, Yale University Press. =2008, 滋賀陽子訳『ダーウィンのジレンマを解く―新規性の進化発生理論』みすず書房. 入眠時の読書にぼちぼちと読み始める。ちな…