ダーウィン生誕200年、社会学

昨年からすでに、ダーウィン生誕200年関連の出版や催しがあれこれと目につく。気にはなりつつも本腰を入れるほどの確信は僕には今のところない。結果、目についたものをあれこれと入手したり、徒然に読み拾ったりしている程度である。にもかかわらず、やはり、この主題について社会学からもなにか発信があってもよいはずだ、こう思ってもいる。もちろん聡明な方々はしっかりとその準備を進められているはずだろうとは思いつつも、本当に大丈夫だろうかといささか不安だったりもする。
というのも、行為と規範、制度と道徳、倫理など、社会(科)学の基礎的な概念について、自らの記述・分析の立ち位置を把握したうえでそれを打ち出しておかないかぎりは、これらの主題はいつしか自然主義的にしか思考できないようになってしまうのではないか、などとも思うからである。