Goodwin, C. 1995

"Co-Constructing Meaning in Conversations with an Aphasic Man," Research on Language and Social Interaction, 28(3), 233-260.
あるデータの分析をする必要があって、久々に読み返してみた。
"yes"と"no"、"and"以外にはほとんど話せない失語症男性が、どのようなしかたで相互行為に加わり、理解が作り上げられているかを分析している。
大きな論点としては、言語能力が相互行為への参加の能力であり、より具体的にはシークエンス組織内への参与だ、というもの。
が、まあそれはそれとして、当人の言いたい事をめぐって周囲が推測を質問していく「探索ゲーム」の論点や、それに対して"Yes"と"No"が、どういう帰結をもたらしうるか、など、細かな視点には、やはり学ぶところが多い。