ストライク、ボール

ベールボールにまつわるアメリカ起源神話を、産業社会へと変動していく19世紀から20世紀初頭アメリカ社会による夢として記述していく。手並みはいつものように、まねのできない著者ならではのもの。
本題から外れるが、アンパイアによるストライクおよびボールという判定が、もともとはバッターおよびピッチャーへの命令であった点(打て!、バットに届くボールを!)、それがルールが公式化されることで判定へと変わっていった点の記述がある。長年ぼんやりと思っていた疑問が解消する。