Robert Redfield1943

"What We do Know About Race," The Scientific Monthly, LVII, 193-201.
「社会的に想定された人種socially supposed race」なる奇妙な概念。1920年代後半以降、社会科学では、行動や精神的特徴についての決定要素としての人種概念について、不可知論的態度が支配的となる。上記の概念はこうした状態のインデックス。これと対応して議論は、人種そのものから一歩引いて(?)、人種<関係>や人種<偏見>を論じていくことに。たとえばロバート・E・パーク。
こうした不可知論的態度(とそれにもとづく議論)は、人種はないと延々と啓蒙的な諸議論が言いつづけなければならない状態とちょうど対応しているように思う。