Connerton, P., 1989

  • Connerton, P., 1989, How Societies Remember, Cambridge U. P.

どういう経緯か忘れたけど、届いていた。そこで読んでみる。
基調は、集合的記憶における習慣的および儀礼的側面を強調しながら、身体実践にそなわる記憶の方面へと集合的記憶論を引っ張っていくというもの。こうした点からたとえばアルバックスにおいて習慣が十分に論じられていない点が指摘されたり(37f.)、サドナウによるジャズピアノの奏法が言及されたり(91f.)といったあたりに、注目。ただし、これらは煎じ詰めれば方法の記憶であり、ひとつの知識である。それらを習慣という概念で名指していく点には、たんなる傾性を含意してしまう点において疑問が残る。もちろんこうした疑問は、彼のみに向けられるべきではなく、かなり長い経緯があるのだが....。

How Societies Remember (Themes in the Social Sciences)

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鍵盤を駆ける手―社会学者による現象学的ジャズ・ピアノ入門

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心の概念

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