Baker, G. P. & P. M. S. Hacker, 1984

  • Baker, G. P. & P. M. S. Hacker, 1984, Language, Sense and Nonsense, Basil Blackwell.

哲学的意味論とチョムスキー言語学への辛辣な言葉で、しめて389頁分(訳書はあるものの、半分略されていてしかもきわめて読みづらいのでパス)。
他の仕事との兼ね合いもあり、とりあえず一通り読んではみたのだが、規則がそれをもちいておこなわれる諸実践との間にもっている概念上の内的関係(だから規則の記述とは実践の具体的あり方の記述でなければならない)をもとに、批判を延々とおこなっていくのを読むといくぶん辟易する。批判の根拠は当然ながら正しいと思う。この点は押さえておきつつも、しかし読後感のどうしようもないやるせなさを念頭におくと、対象についてのこうした批判とは別の扱い方もあるのではないか、とぼんやり思う。同様のことは、昨日届いた↓にも当てはまりそうだ。

Philosophical Foundations of Neuroscience

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