Gannett & Griesemer, 2004

  • Gannett, L., and J. R. Griesemer, 2004, "The ABO blood groups: Mapping the history and geography of genes in Homo Sapiens, in Rheinberger, H. et al. eds., Classical Genetic Research and Its Legacy, Routledge, pp. 119-172.

某所でカウントダウンもされているので、ルーツ特集(こんなに日数が少ないのかと、焦ってきます)。ともあれ、「やってます」との報告がてら。
ABO血液型分類にもとづくヒト集団の地理・歴史把握の"実際的"規準について。自然人類学一般書を読んでいて自分なりに感じていた迷いと疑いが明確化されているように思われた。



あわせて読みたい

  • 耳あか:“乾湿型”分布をつめで解明 全国の高校生ら協力」(2007年9月15日『毎日新聞』)

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070915k0000e040038000c.html

耳あかがぱさぱさした「乾型」か、ネットリした「湿型」かを特定する初の遺伝子分布地図を作成するため、全国の高校生が、自らのつめを試料に取り組んでいる。乾型は東アジアに多いことが知られているが、この調査で西日本ほど乾型の割合が高い傾向がみられた。日本人の祖先の移動経路の解明に役立つと期待される。東京都内で開催中の日本人類遺伝学会で15日、中間報告された。

「日本人の祖先」ねえ。
この記事では、日本人の定義が曖昧だが、とりあえずこの日本列島に多く住む人びとを指すのだろうと理解できる。では、日本列島に多く住む人びととは、どのように定義されるのだろうか.....と考えると、奇妙なことになることは誰でもわかるだろう。とすれば定義の曖昧さは、ある意味、自覚的なものであることは察しがつく。ま、同じロジックで「中国人」「朝鮮人」.....の末裔とも言いうるはずなんだけどね。
ちなみに僕の耳あかはぱさぱさしてます(どうでもいいことだけれども)。